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会長挨拶

 
厚岸町商工会
会 長 中村 一明 氏
厚岸町商工会通常総代会 会長あいさつ(令和5年5月18日)

皆様には、日頃より、商工会事業運営に特段のご理解とご協力をいただいておりますことに、衷心より厚くお礼を申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症は、感染法の位置づけが5類へ移行され、その対策は個人の判断に委ねられることとなり、少しずつではありますが様々なイベントの実施や経済活動が動き始めております。しかしながら、この感染症は、我が国経済はもとより道内経済、そして当町経済に大きな影響を及ぼし、その回復に長い期間を要するものとなりました。

こうした状況は、新たな事業展開の模索を余儀なくされ、様々な経営環境を取り巻く事業経営への負担として重くのしかかり、先行きの見えない苛立ちとあきらめ感が見受けられ、このままだと事業経営が立ち行かない状況となると言っても言い過ぎではないものと実感しているところでございます。

さらには、世界的な原油高が長期化の様相となり、依然として終息が見えないロシアによるウクライナ侵攻の影響により、エネルギー資源に関連した輸入品を直撃たことは、農林水産活動や国民生活の隅々まで大きな影響を及ぼしていることはご承知のとおりです。

こうした中にあって、令和4年度の商工会運営は、後程事業報告のなかで事務局より説明がありますが、会員事業者からの声を要望として厚岸町へ繋ぎ実施をみた、緊急経済対策における地域経済対策としての「がんばろう厚岸応援券」事業は、3年連続の実施へと繋がり、事業者支援としては国や道の様々な支援金給付や多くの申請支援にあたったところであり、お手元の議案書12ページからに詳細の実績を記載しておりますが、これらは事業の継続と雇用の維持へ即効性の効果となったところであります。

そのなかで、地域の振興では厚岸ウイスキー「牡蠣の子守唄」の更なる地域経済への有効的な活用への取り組みや、昨年10月に漁協や農協などと協働し実施致しました「全国豊かな海づくり大会プレ大会」では、式典関係者などに対する「おもてなし」を行い、厚岸町の味覚を堪能して頂いたところであり、本年9月16日・17日の両日、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ開催される本大会では、豊かな海づくりフェスタが厚岸漁港湖北岸壁で開催の運びとなったことから、当町の食・文化・歴史の情報発信に向けて大きなチャンスとなるため、厚岸町を始め関係する団体等とで構成する実行委員会に積極的に参加し、その様々な取り組みの実施に向けての準備を進めているところであります。

また、昨年11月に姉妹都市山形県村山市で開催された「ふるさと産業フェア」に参加し、その際に盟友商工会であります山形県村山市商工会との情報交換を実施したところでありますが、本年度、令和5年度に盟友商工会締結30周年を迎えるにあたり、記念事業について協議をおこなったところ、7月7日から9日の2泊3日の日程で、村山市商工会高橋会長を始め役職員16名が、厚岸港まつりを見学するとともに、締結30周年記念式典を実施することとなり、現在その準備を進めているところであります。

そのほか、本年2月にあっけしウインターフェスティバルが、佐藤前青年部長を中心とした実行委員会組織で実施され、久しぶりの冬の町内イベントとして、子供たちを中心に多くの評価と感謝の声をいただいたところであり、また、女性部は設立50周年記念の節目を迎え、規模を縮小して部内での記念事業を実施したところであり、それぞれが活躍をいただいているところであります。
さらに、令和4年度、本年2月21日に臨時総代会を招集させていただき、厚岸町防災交流センター整備事業に向けて、厚岸町商工会館の厚岸町への無償譲渡の提案において承認をいただき、本年度の正式な契約を経ての受け渡しとなるところであります。

商工会としての基本事業であります伴走型支援では、厚岸町特産品等開発支援補助金を始めとする各種制度や専門家による高度な支援、物産展や商談会、展示会の参加の促進のほか、持続化補助金の申請支援や融資制度を活用した積極的な支援の実施に努め、BCP(事業継続計画)の認定にも取り組んできたところであり、そうした取り組みがこれから少しずつではありますが実績となり表れてくるものと考えておりますが、急激に変化する諸情勢や経済変化に柔軟に対応し、スピード感をもってあたらなければならないと考えております。

さて、令和5年度も、先週13日から実施し多くの集客を見込めるあっけし桜・牡蠣祭りを皮切りに多くのイベントがコロナ前の通常規模でスタートし、港まつり、町民花火大会、そして「全国豊かな海づくり大会」、秋のあっけし牡蠣まつりへと、忙しい一年になりますが、地域の総合的な経済団体として、次の事業に重点的に取り組んでゆきたいと考えております。

一つ目は、引き続きコロナ禍での、事業者の経営や地域経済に対する様々な対策と支援でありますが、国や道が示す取り組みを実施し、様々な事業を工夫しながら、地域の総合的な経済団体として積極的な事業展開の実施をしてまいりたいと考えております。
各事業者への国や道、町が行う様々な物価高騰対策支援、本年10月から実施のインボイスへの対策支援などにもしっかりと取り組んでまいります。

二つ目は、新規創業支援、事業継承支援、新商品開発支援、ブランド化支援など、専門家を活用した支援体制の充実に努めてまいります。
特に新規創業支援では、本年度厚岸町に対し「新規創業補助金の創設」を要望し、特に若い方が起業できる環境や持続的な事業経営の展開への整備を図ってまいりたいと考えております。

三つ目は、厚岸町はもとより、厚岸漁業協同組合、釧路太田農業協同組合との連携の強化、厚岸観光協会との観光振興に向けた協働、厚岸蒸溜所とのPRや協働にむけた取り組みの促進など、それらの中心的な役割を積極的に果たしてゆきたいと考えております。

四つ目に、「厚岸霧多布昆布森国定公園」の有効的な活用に向け、商工会としての事業の展開を図ってまいります。
昨年度から実施しました、新たなHPの開設とSNSを活用した会員企業の紹介として、具体的には、HPで「飲食」や「特産品」の検索をいただけるようにし、企業のユーチューブ動画を作成して、店の雰囲気やおすすめ品、おすすめメニューを動画で配信、HPと関連付けすることで飲食や特産品の紹介をしてゆき、さらにSNSを活用して商品の紹介や購入が可能となる事業を実施することで、商工会としての「厚岸霧多布昆布森国定公園」効果による地域事業者への販路開拓に寄与できるよう努めてゆきたいと考えています。

また、会員事業所より多くの声をいただくなかにおいて、ふるさと納税事業への商工会としての積極的な関与、提案に向けて取り組むほか、地域住民はもとより観光客等の購買の利便性の促進を図るため、地域におけるキャッシュレス化体制の整備に向けた検討と取り組みを推進してまいります。

以上を踏まえ、商工会運営として、7月に行います山形県村山市商工会との盟友商工会締結30周年記念式典、8月中を目途に厚岸町生活改善センターへの引っ越しを完了させて、皆様への商工会運営が滞ることなく業務体制の整備を行うほか、9月に開催目前となった「第42回全国豊かな海づくり大会北海道大会」の開催に向けて、役員を始め、会員の皆様、青年部・女性部員皆様のご協力をいただきながらしっかりと取り組みを進めてまいりたいと考えております。

引き続きのコロナ禍、原油高騰といった極めて厳しいこの難局を、地域での中心的な役割を担い、地域経済はもとより会員企業、地域事業者全体にとり必要とされる商工会となるべく、様々な事業に積極的に取り組んでまいります。

会員皆様のご理解とご協力を賜りますとともに、各関係機関のご協力と特段のご支援を重ねてお願い申し上げます。
結びに、各企業皆様のご健勝をご祈念申し上げ挨拶と致します。

本日は、誠にありがとうございます。


 
 















厚岸町商工会
〒088-1128
北海道厚岸郡厚岸町港町2丁目49番地
TEL.0153-52-3185
FAX.0153-52-3187
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